こんにちは、鴨田です。
GWまっただ中ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
アシアルとしてはお休みを頂いておりますが、
わたくしは個人的に出社して、このブログを書いています。
さて、アシアルでは先日「iPhone/Androidアプリ制作セミナー」を開催するなど、
現在スマートフォンアプリ制作にも力を入れています。
その中でも、個人的に「PhoneGap」という
ハイブリッドアプリ制作フレームワークがお気に入りで、
セミナーでも「PhoneGap」の使い方を中心に講演させていただきました。
今日は非エンジニアである自分がどのようにして、
「PhoneGap」を使うに至ったのか、その経緯を書いていきたいと思います。
■そもそもハイブリッドアプリってなに?
HTML+Javascriptの技術を使って、iPhone/Androidのネイティブアプリケーションを開発する手法を一般的に「ハイブリッドアプリケーション」と呼んでいます。
つまり、WEBアプリを作る手法を用いて、そのままiPhone/Androidアプリを作ることができるのです。
そういったハイブリッドアプリ制作のフレームワークの一つが「PhoneGap」です。
■開発環境のセットアップでつまづく
もともと、WEBデザイナー/HTMLコーダーである自分にとっては、
JavaやObjective-Cを勉強せずとも、
慣れ親しんできたHTML、CSS、JavascriptでiPhone/Androidアプリ制作ができる
「PhoneGap」の存在はとても魅力的でした。
エンジニアに頼まずとも、デザインからアプリ制作まで、
自分一人で行うことが出来るようになるからです。
しかしながら、「PhoneGap」を使おうにも、開発環境のセットアップが、
非エンジニアである自分にとっては、まず一つの壁でした。
「PhoneGap」の日本語情報を探っても、いろいろなところに分散していたり、
エンジニア向けに書かれているので、詳しいセットアップの仕方が分からず、
インストールすることさえままなりませんでした。
■「Hello World!」で感動する
会社の同僚エンジニアにいろいろと聞きながら、
なんとか開発環境のセットアップを終えて、
「Hello World!」が端末で表示されたときは、
強烈な感動を覚えました。
きっと、エンジニアの方々には伝わらないと思いますが、
デザイナーにとって、自分一人でアプリが作れるというのは、
想像以上にすごいことで、それもそれがこんなにも簡単に作れるというのは、
それはもう嬉しくてしょうがないのです。
■インストール方法の紹介
この感動は是非ともいろんなデザイナーの人に伝えたいということで、
現在は「PhoneGap Fan」というサイトをアシアルで運営しており、
インストール方法を紹介しています。
http://phonegap-fan.com/install.php
文章だらけで読みづらいのですが、この通りにやっていただければ、
きっとセットアップからHello Worldまで辿り着けると思います。
できれば、実機を用意していただいて、
そこで自分が作ったアプリが動くと、とても感動するはずです。
iPhoneアプリは有料登録が必要なので、Androidアプリの方が手軽かも知れません。
■PhoneGapを使っての開発
実際、世間一般で言われるようなアプリを作るには、
相当javascriptに精通している必要があります。
そこはやはりWEBデザイナーにとっては、
なかなか敷居が高いものです。
ですが、ちょっとしたギャラリーやポートフォリオであったり、
情報発信系アプリ、デザインに特化したプチアプリ、
なんかを作るのであれば、十分にデザイナー一人で作成可能です。
「PhoneGap Fan」においても、サンプルアプリを公開中です。
これを見ていただければ、短いコードでアプリが作れることが、
よく分かっていただけるのではないかと思います。
■でもやっぱりアプリっぽいアプリを作りたい
ちょっとしたオレオレアプリを作っていく内に、
だんだんとマッシュアップできるようになっていくと思いますが、
その第一歩をどのように踏み出せばいいか分からない、
という人もいると思います。
先日開催したセミナーでは、いくつかプチアプリを作りながら、
PhoneGap開発の初歩をご紹介しましたが、
この度、もう少しアプリらしいアプリを作る「PhoneGapスクール」を
5月19日(木)にアシアルで開催することになりました。
詳細は、http://phonegap-fan.com/school.phpをご覧下さい。
最終的には、GoogleマップAPIを用いた位置情報アプリを作る予定です。
開発環境のセットアップから、サンプルアプリ制作までを、
ワークショップ形式で行います。
■世間で噂のTitanium Mobileとの違い
よくPhoneGapと比べられることのあるTitanium Mobileですが、
何が違うのかというと、Titanuim MobileはJavascriptのみで、
開発を行うということがあります。
これがWEBデザイナー/HTMLコーダーにとっては、非常に取っつきづらく、
あまりおススメできません。
根本的な違いがもっと別のところにあって、
そもそも比較する対象ではないのですが、
デザイナー/コーダー視点からは、
HTML+CSSが使えないという点で、非常にハンデがあります。
■終わりに
PhoneGapはDreamweaver CS5.5でもサポートされており、
プロジェクトのセットアップから、ビルドまで、
Dreamweaver上で行えるようです。
参考:Dreamweaver CS5.5でスマホアプリ作ってみた(ASCII.jp)
今はまだそこまで話題にはなっていないようですが、
Dreamweaver CS5.5がいざ発売されれば、
PhoneGapの知名度もうなぎ登りになるのではないかと考えています。
このGW中にPhoneGapに触れておくのは決して悪くないと思います。
セットアップも1時間程度で終わりますし、是非PhoneGapを使ってみてください。
「PhoneGap Fan」では、これからも情報発信を行っていきますし、
PhoneGapスクールやセミナーも順次開催いたします。
日本語APIドキュメントもありますので、
デザイナーに限らず、エンジニアの皆さんにも見ていただきたく思います。
それでは、有意義なGWをお過ごし下さい。