Monacaでは多くの外部サービスと連携できるようになっています。今回はアプリマーケティングで欠かせない利用者を理解するのに役立つReproを紹介します。
Reproについて
Reproはアプリの操作を記録し、Web上で動画として操作を確認できるサービスです。ユーザの利用状態を可視化することで、どこでユーザが迷っているのかであったり、アクティブ率に関わるアプリ上の問題を発見することができます。
数多くのプラットフォームに対応しており、Monacaにも対応しています。しかも無料ユーザから利用できるようになっています。
Reproでトークンを取得する
まずReproにてユーザ登録を行います。そうするとトークンが取得できますので、コピーしておきます。Repro側で必要な作業はそれくらいで、とても簡単にはじめられます。
Monacaでの使い方
Monacaで適当なアプリを作成した後、設定メニューの*を選択します。
出てきた一覧の中でReproを選択します。
詳細な説明が出ますのでセットアップをクリックします。
確認が出ますのでOKをクリックして実行します。
これでReproのSDKがインストールされました。
設定を行う
次に測定するための情報を記述します。単純に全操作を記録する場合は次のように書きます。YOUR_APP_TOKENはReproにて取得したトークンに書き換えてください。
document.addEventListener("deviceready",onDeviceReady,false);
function onDeviceReady() {
Repro.setup("YOUR_APP_TOKEN");
Repro.startRecording();
}
さらに何かのイベント(クリックなど)を記録したい場合は任意の場所で次のように記述します。
Repro.track("App Launch");
また、ユーザを指定することもできます。
Repro.setUserID("foo@example.com");
これだけで使えますのでとても手軽です。
アプリをビルドする
Reproを使うためにはMonacaデバッガーではなくビルドしたアプリで使う必要があります。今回はiOSアプリとしてビルドしています。
ビルドが完了したら実機にインストールしてください。
Reproを試す
Reproを試す場合は、アプリを起動して適当に操作するだけでOKです。最後にホームボタンを押して終了です。アプリがバックグラウンドになると記録が停止します。動画がアップロードするまで管理画面には反映されませんが、ほとんど待ち時間なく反映されるはずです。
アップロードされた動画はWeb管理画面上でいつでも繰り返し再生ができます。イベントが記録がされていれば、動画の途中に印が入っています。
MonacaアプリにReproを組み込むのはとても簡単にできます。コード量も少ないので、すぐに使いこなせるでしょう。後はアプリの動線を解析し、より良いアプリ開発に取り組んでください。