Inspired輪読会

お久しぶりです、田中です。

5月はGW明けから昨日まで、中国に行ったりサンフランシスコに行ったり、激しく動き回っておりました。おかげで素晴らしい出会いがあったり、新しい知見を得ることができたり、非常に充実した1ヶ月を過ごすことができました。

そのなかの1つに、素晴らしい書籍との出会いがありました。Evernoteの方とお話した際にでてきた「Inspired」という本です。日本語訳が近々でるということで、今回は簡単に紹介したいと思います。

○ プロダクトマネージャーのための本

シリコンバレーの会社では「プロダクトマネジメント」という役割があります。

そもそも日本には、このプロダクトマネージャーが不在だよね、という話から、この書籍の紹介を頂きました。たとえばAppleであれば、すべての製品の意志が統一されており、ユーザーに対してその製品の考え方が非常に明瞭です。一方、日本のメーカーの場合、その機能がその製品にとって、どういった意味があるのか、よく分からないものも多くあります。

これはひとえに、プロダクトマネジメントが機能していない結果です。書籍にはこう記されています:

プロダクトマネージャーとは、その組織が作る製品を定義する責任を負う人である

○ 書籍「Inspired」について

下記リンクをご覧頂くとおわかり頂くと思いますが、非常に高い(5点満点中4.8点)評価の書籍です。シリコンバレーで数々の製品・Webサービスに携わったMarty Cagan氏による書籍で、とても具体的かつ明瞭なアドバイスに溢れています。

○ なぜInspiredを読む必要があるか?

アシアルの売り上げの過半は受託開発によるものです。この場合、そもそもWebサイトや製品の定義は私たちで行う訳では無く、先方(クライアントさん)による仕様を実装することがメインの役割となります。もちろん、私たちが要件定義を行ったり、仕様策定を行うこともありますが、それは、クライアントさんのその役割を肩代わりしているに過ぎず、そのWebサイトの成功/失敗が本質的にアシアルにとって影響を与えることはありません。

しかし、Monacaのように、自分たち自身のサービス、なおかつグローバル展開を前提としたサービス、を推進していくにあたり、このプロダクトマネジメントの役割は非常に重要です。まずは、その役割を認識し、実践する必要があるということで、特にMonacaチームがプロダクトマネジメントについて学ぶこととなりました。

○ 輪読会

Kindle版では9.99ドルという事で、洋書ですがそんなに難しい文体もなく、良い輪読教材です。

手始めにアシアルでは毎週木曜日、午前10時から、輪読会を行います。
輪読に興味あるかたは、是非、私までコンタクトしてください!

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