全国高等学校総合文化祭の審査員をしてきました

こんにちは!生形です。

みなさんは、全国高等学校総合文化祭(高校総文)という催しをご存知でしょうか。
一言で言うと、「文化部のインターハイ」です。
毎年、日本全国から各種文化部の選抜校が集い、展示会やコンクールが行われます。
第38回となる今年の高校総文は、7月27日〜31日の5日間、茨城県で開催されました。
開催部門は演劇、吹奏楽、書道、写真、将棋などの全23部門で、
その中の一つに「コンピュータ部門」があり、アシアルも開催協力させて頂きました。


開催当日は、予選を勝ち抜いた全10校が集まりました。
本選の競技内容は、ゲーム開発用ライブラリenchant.jsを用いたプログラミングコンテストです。
3時間の規定時間内に、当日発表されるテーマに沿ったゲームを開発します。
テーマは、enchant.jsを開発しているユビキタスエンターテイメントの清水亮CEOから発表されました。
その内容とは、、、


青春ゲーム!
難しいテーマに競技者の皆さんも戸惑いを隠せない様子です。
各チーム、企画・設計段階が一番苦労していたようですが、
1時間ほどすると全員がコーディング作業を開始してしました。


競技終了。いよいよ審査に入ります。
私も審査員の一人として参加しましたが、
どのチームもそれぞれ特色のあるゲームを作成していて、
審査は非常に難航しました。

それでは、準優勝と優勝作品をご紹介します。

準優勝
富山県立砺波工業高等学校 藤井亨さん


テーマは「サッカー」
対戦相手がボールに追尾してくる機能などが盛り込まれており、
技術力の高さが評価されました。

優勝
茨城県立水戸工業高等学校 後藤達也さん



テーマは「夕日に向かって走る」
画面のコントラストが奇麗です。
夕日を受けて落ちるキャラクターの影なども描画されていて、
丁寧に作り込まれている印象です。
技術力、テーマ性ともに申し分なく、堂々の優勝となりました。

全体を見ていて面白かったのが、10校中5校が恋愛をテーマにしていたことです。
大人のイメージする青春との乖離を感じましたね……

最後に、競技者全員の集合写真です。

私が高校生の頃は学校にコンピュータ部なんてものはなく、
家で孤独にC言語をぽちぽち書いて勉強していたものですから、
技術を一緒に磨いていく仲間がいる環境をとても羨ましく感じました。
本人達は自覚していないかもしれませんが、それこそまさに青春なんじゃないかと思います。
彼らが将来、優秀な技術者となって巣立つ日が楽しみです。