調査レポートから見るモバイルデベロッパーのHTML5利用動向

こんにちは、アシアルの塚田です。
今回はマーケッターらしく調査レポートネタでいきます。

昨年の話題になったFacebookアプリのネイティブ化に続いて、今年の4月にはHTML5アプリの代表的な存在でもあったLinkedInのiPadアプリもネイティブ化するという記事が出ていました。

そんな中、我々はMonacaを通じてHTML5をおもいっきり推進しているわけですが、当然、展示会などでお会いする方からは「HTML5って本当に使い物になるの?」というような質問をよく受けます。

そこで、世界のアプリデベロッパーの意識調査から、HTML5の現状を見て行きたいと思います。
FacebookやLinkedInの様な各プラットフォームでのフラグシップ的な位置づけになるアプリではなく、一般のアプリを開発するアプリデベロッパーは、どのように考えているのでしょうか?

今年の5月に英調査会社のVisionMobileがDeveloper Economics 2013という、6,000人を超えたモバイルデベロッパーを対象とした世界最大級の調査を実施したので、そちらの結果を見てみたいと思います。

ちなみに、アシアルも本調査の協力パートナーとして日本のデベロッパー調査の実施の協力とレポートの日本語翻訳を行なっています。

まず、デベロッパーのマインドシェアですが、Android、iOSのトップ2を僅差でHTML mobileが追っかけています。半年前に比較して2ポイントも伸びてますね。

要因としては、従来のWebデベロッパー達がモバイルの業界になだれ込んできていることが主要因のようです。ネイティブの開発者がHTML5に移行したわけではないんですね。

HTML mobileを選んだデベロッパーの2/3は、ブラウザベースのWebサイトやWebアプリ開発に従事しているのですが、PhoneGapを用いたハイブリッドアプリ開発を行なっているデベロッパーもWebアプリデベロッパーに近い数いるとのことでした。
(調査速報では、正確な数字まではまだ公開されてませんでした)

これらのデータから想像できるのは、ネイティブ vs. HTML5という話ではなく、HTML5しか選択肢がないデベロッパーがモバイルアプリの需要拡大を支えるために大量に参入してきているという現状です。

それでは、あらたにモバイルアプリ開発に参入してきたデベロッパーの皆さんは、どんな課題にぶつかっているのでしょうか?

2012年のQ4に行われた同じ調査では、デベロッパーがHTML5で不足していると感じているものとして下記が上げられていました。

1) 最新のネイティブAPIへの対応:35%
2) より良い開発環境:34%
3) HTML5に最適化されたデバイス:30%
4) より良いデバッグ環境:22%
5) 迅速な標準化:22%

ネイティブAPIへの対応はPhoneGap等が、デバイスに関しては端末メーカーやTizenやFireFox OSといった新興プラットフォームが頑張ってくれるとして、問題は、2番と4番。開発環境とデバッグ環境です。

これは、誰が担っていくのでしょうか?

勘の働く方は、もう気づいたとおもいますが、ここでMonacaの登場です。

Monacaは、HTML5アプリ開発に特化した開発プラットフォームです!
細かい説明はここではしませんが、Monacaをまだ使ったことがない方は、こちらからアカウントの取得をお願いします。

近い将来、HTML5の課題として「開発環境」が上がらなくなるよう、がんばりますので応援よろしくお願いします。

最後にご報告ですが、5月14日(金)まで幕張メッセで開催しているINTEROPのBest of Show Award フロンティア・チャレンジ部門でなんとMonacaが特別賞に選ばれました。

INTEROP スマートデバイスジャパンではMonacaブースも出展していますので、もし会場にお越しの際は是非お立ち寄り下さい。

以上、Monaca担当マーケッターからのポジショントークと宣伝でした。