こんにちは、鴨田です。
突然ですが、先日「HTML5プロフェッショナル認定試験レベル1」を受験し、
合格することが出来ました。
今回は受験記みたいなものを書いてみたいと思います。
HTML5プロフェッショナル認定試験とは
「HTML5プロフェッショナル認定試験」とは、特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan)が開発したHTML5の認定試験です
2014年6月現在は、「Level 1」のみ受験することが出来ます。
より難易度の高い「Level 2」は現在策定中となっていますが、2014年秋から開始するようです。
HTML5プロフェッショナル認定試験の受験方式はコンピュータベーストテスト(CBT)となっており、
受験会場・受験日時は、全国各地から好きな日時を自由に選択して受験できます。
出題方式はマウスによる選択方式がほとんどですが、キーボード入力問題も多少出題され、実技や面接はありません。
CBTの詳細は、試験配信会社(テストセンター)「ピアソンVUE」までお問い合わせくださいとのことです。
今回は、アシアルの社員を集めて、団体受験したため、ペーパーテスト(PBT)でした。
団体受験を希望のする場合は、LPI-Japan事務局に問い合わせてみてください。
試験の対象職種
・Webデザイナー
・グラフィックデザイナー
・フロントエンドプログラマー
・HTMLコーダー
・Webディレクター
・Webシステム開発者
・スマートフォンアプリ開発者
・サーバーサイドエンジニア
といった職種が対象となっているようです。
主にフロントエンド周りに携わる人のための資格と言えると思います。
実際、試験を受けた身としても、
Webデザイナーから、Webディレクターなどにステップを移したいと思っている人にとって、
すごくいい勉強になると思うので、オススメしたいです。
あるいは、専業のWebデザイナーをしていて、
HTMLなども書けるようになりたいと思っている方にもオススメします。
出題範囲
「Level 1」の出題範囲は大きく5つのカテゴリに分かれています。
1.1 Webの基礎知識(出題率:30%)
1.1.1 HTTP, HTTPSプロトコル
1.1.2 HTMLの書式
1.1.3 ネットワーク・サーバ関連技術の概要
1.1.4 Web関連技術の概要
1.2 CSS3(出題率:20%)
1.2.1 スタイルシートの基本
1.2.2 CSSデザイン
1.2.3 カスケード(優先順位)
1.3 要素(出題率:37%)
1.3.1 HTML4.01以前の要素および属性
1.3.2 HTML5で新しく加わった要素および属性
1.3.3 HTML5で廃止されたタグ
1.4 レスポンシブWebデザイン(出題率:10%)
1.4.1 マルチデバイス対応ページの作成
1.4.2 メディアクエリ
1.4.3 スマートフォンサイト最適化
1.5 オフラインWebアプリケーション(概要とマニフェスト)(出題率:3%)
1.5.1 オフラインWebアプリケーション(概要とマニフェスト)
デザイナー系職種の人にとっては、
「CSS3」や「要素」「レスポンシブWebデザイン」は得意分野だと思いますが、
「Webの基礎知識」「オフラインWebアプリケーション」の部分は弱いところだと思うので、
重点的に知識を付ける必要があります。
また仕事で散々HTMLやCSSを使っていたとしても、
HTML要素の本当の意味合いであったり、HTML5になって意味が変わったもの、
廃止予定の要素などといったものは、知らないことも多々あるので、
初心に戻って、勉強し直す必要・意味があると感じました。
実際、どのような問題が出るのかについては、
サンプル問題があるので、一度ご覧になって下さい。
http://html5exam.jp/measures/sample.html
勉強方法
自分の行った勉強方法は以下です。
・認定教材の問題集でテスト実施
・認定教材の熟読
・社内勉強会
・認定教材の問題集で模擬テスト再実施
http://html5exam.jp/measures/learning.html#book
上記で紹介されている「HTML5プロフェッショナル認定資格 レベル1 教科書」に、
問題集が収録されているので、まずはこれを実施することで、
自分に足りていない部分を確認しました。
その後、足りていない知識に関して、
教材を読んだり、HTML5/CSS3リファレンスを調べたりして、
知識の穴埋めを行いました。
また、社内勉強会を行うことで、
HTML5で新規に追加された要素であったり、CSS3のアニメーションに関して、
実際にコーディングを行い、座学だけでなく、手を動かして、勉強を行いました。
そして、実際の試験前に再度、認定教材の問題集を使用して、
模擬テストを行い、身につけた知識を総ざらいしました。
受験結果
結果としては、冒頭で伝えたとおり、一発で合格できました。
結果のスコアも教えてもらえるのですが、結構ギリギリといった感じでした。
テストの合格点は公表されていないのですが、公式の見解としては、
「サイコメトリック(計量心理学)を導入し、約7割程度の正答率で合格できるような設定となっています。」
ということです。
試験時間は80分だったのですが、
全部記入し、見直しを行っている途中で試験時間が終わってしまいました。
思ってたよりも時間を使った印象があります。
試験を行いながら、自己採点をしていたのですが、
(確実と思える問題と自身のない問題で分ける)
確実に取れてるのは6~7割程度だったので、とても不安がありました。
社内メンバーの状況として、合格率はまずまずといった具合でした。
職種としてはWebデザイナー/HTMLコーダーが苦戦しており、
実践と知識は違うということもあると思いますが、
コーディング以外の知識を問われる範囲が大きいということが大きな要因だと思っています。
経験のあるWebデザイナー/HTMLコーダーでも、しっかり勉強しないと、
足下をすくわれるので、受験する方はそれなりの時間をかけて、試験に臨んでもらえればと思います。
上記を参考に独学するのも良いですが、
資格取得を目指す方々のための教育機関(LPI-Japan HTML5アカデミック認定校)もあります。
http://html5exam.jp/measures/learning.html#institutions
アシアルも現在認定校の申請を行っており、
アシアルスクールでも、講座を開設する予定ですので、
ご興味のある方は是非お問い合わせいただければと思います。
個人的には、さらに難易度の高いLEVEL2にいつか挑戦したいと考えていますが、
内容がエンジニア向けでかつ出題範囲もかなり広いので、
受験して合格出来るのが、いつになるやら・・・。
とはいえ、アシアルスクールでそのうち講座もできると思うので、
受講して、いつか受験・合格できればいいなと思っています。
皆様も是非、HTML5プロフェッショナル認定試験を受けてみては如何でしょうか。